「先生！最短一本勝ち取ってきます！」
先日のトライフォースチャレンジで、そう言って試合に挑んだ北澤さんは、開始35秒で一本を奪った。
それまでに、新宿のカリスマが記録していた56秒を大幅に上回り、見事有言実行を成し遂げた。
前回のＴＦＣでは前日に打撃クラスで怪我をして、当日欠場。仲間の石井さんに目の前でオール一本勝ちの大活躍を見せつけられ、非常に歯痒い思いをしたが、今回は3試合全てで一本勝ちの活躍で、１年越しのリベンジを達成した。
フィニッシュまでの過程は普段の練習で見ている光景と同じ動きだった。練習試合とは言え、緊張するこの場面で、普段と同じ動きができたのはすごい。
今回の北澤さんの試合で印象に残っているのは、初戦のギでの試合。
前日のノーギクラスでやった技を、いきなりギの試合で試し、あと少しで技が決まる寸前まで相手を追いこんだことに、正直驚いた。すごいチャレンジ精神だ。
復会した３月はスパー２本で吐きそうになっていた。正直あの姿を見たとき、今回のＴＦＣは見送った方がいいのではと、懸念をしていたがそんな心配はお構いなし。
初戦こそ消極的で判定負けをしたが、２戦目、３戦目と徐々に動きが良くなり、３試合目は見事一本勝ち。
この勢いで、今月末の試合も出るとか出ないとか。
見た目の怖さと正反対に心優しいトマスさん。立派な体躯で、これで心に鬼が住んでいれば、かなりの危ない人間だが、実際心に住んでいるのはおそらくポメラニアンのような小動物。いつもみんなに癒しを与えてくれる気遣いのナイスガイ。私も怪我の心配をしなくていいので一安心。
「こんなにみんなに見られるとは思っていなかった。」
相当な緊張の中、普段の動きができなかった。２戦目の最後になり、ようやく普段の動きを取り戻すことが出来たが、少し遅かった。過去の試合経験は１試合のみのため、今後試合慣れしていけば、十分勝利は見えてくるだろう。
そして第4の男。
次回のTFCでの活躍を期待だ。
